「セールスフォースの年収や福利厚生を詳しく知りたい」という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、セールスフォースの年収や福利厚生について詳しく紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
セールスフォース・ドットコムとは
「セールスフォース・ドットコム」とは、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理(CRM)を中心としたクラウドコンピューティング・サービスを提供している企業です。
1999年に設立されて以降、テクノロジーの力で人と人とのつながりをより強固なものにし、世界をより良い方向へ変えていくことを目標にしています。
セールスフォース・ドットコムが提供している、CRMや営業支援システム(SFA)は、世界シェア率No.1を誇っており、世界で15万社以上の会社に導入されています。
また、SaaS型ビジネスのパイオニアとも言われており、「日本で最も働きがいのある企業」ランキングでも7年連続上位入賞している企業です。
日本法人の株式会社セールスフォース・ドットコムは2000年4月に設立されており、現在従業員3,551名、東京・名古屋・大阪・白浜・広島・福岡の6カ所でオフィスを展開しています。
なお、2022年2月1に本社を「Salesforce Tower」に変更しており、本社移転の際に社名を「株式会社セールスフォース・ジャパン」に変更しています。
セールスフォースの提供するサービス
セールスフォースの提供するサービスは、中小企業から「FORTUNE 500」に名を連ねる大企業まで、15万社以上に導入されているサービスです。
ここからは、セールスフォースの提供するサービスについて詳しく紹介していきます。
Sales Cloud
Sales Cloudは、CRMとSFAがパッケージとなった、業種を問わず様々な企業で導入されているサービスです。
顧客の基本的な情報だけでなく、取引上の活動記録や社内ディスカッションの内容などをメンバー全員と共有できます。そのため、メンバー全員で顧客理解度を深めることができ、チーム力で成約件数を増やすことができます。
また、モバイルデバイスとの共有が可能なので、外出先でのビジネスチャンスもタイムラグが発生せずメンバーに共有することが可能です。
さらに、Sales Cloud Einsteinというオプションサービスもあり、このオプションを使えば、Sales Cloud内の成功した商談と失敗した商談の違いを見分けられるようになります。
そのため、データを蓄積し、現在進行中の案件の優先順位を明確にできるのがメリットです。
Service Cloud
Service Cloudは、コールセンター・カスタマーサポート向けのクラウドサービスです。
顧客からの問い合わせ状態を管理し、オペレーターが適切に対処できるように、過去の問い合わせケースと自動的に紐づけてくれる機能があります。
Service Cloudを実装すれば、顧客を問題解決に導くためのweb上のコミュニティを作り上げることができます。
また、オペレーターが顧客とやり取りを行う際に必要な情報を1画面で参照・確認することが可能となり、この機能により、オペレーターの対応がスムーズになり、高品質なお問合せ窓口を作り上げることができます。
問い合わせ内容とオペレーターのスキルや稼働状況に合わせて、最適なオペレーターに仕事が割り当てられるので、リソースが無駄になることもありません。
Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)
Marketing Cloud Account Engagementは、Webサイトや入力フォームを作成することができ、見込み客の獲得に貢献することができるサービスです。
主にマーケティング部門で活躍できるサービスで、営業部門と連携すると効率よく成約を取ることができます。
なぜなら、見込み客の関心にあったコンテンツをタイミングよく配信することで、見込み客の育成と評価ができるからです。
そのため、新規の引き合いを効率的に生み出すことができ、決定率が高い状態で営業部門へ提供できます。
また、どのランディングページが貢献しているのか、検索連動型広告の費用対効果はどうだったのか可視化することが可能です。
マーケティング活動の効果とコストを可視化し、効率よく広告費を削減できます。
Salesforce Platform
Salesforce Platformは、プログラミングの知識がなくても、自社のサービスに合わせたアプリケーションを作ることができるサービスです。
業務アプリケーションだけでなく、モバイルアプリケーションの開発も行うことができ、Webサイトの連携もこなせます。
そのため、Salesforce Platform1つで高品質なビジネスアプリケーションの開発を行うことが可能です。
また、ユーザー認証・画面編集・データベース・ワークフロー・レポート・ダッシュボードなど、「Sales Force」の豊富な機能を標準で提供しています。
アプリケーション開発だけでなく、Sales Forceの標準機能も使うことができる万能なサービスです。
セールスフォースの平均年収は1,209万円
セールスフォースは定期的に同業他社との比較分析を行い、常に業界最高レベルの年収制度を維持しています。
Openwork掲載の年収データによると、2022年7月現在のセールスフォースの平均年収は1,209万円です。
給与体系は「基本給+インセンティブ」で決められており、インセンティブの比率は職種によって異なります。
また、同じ業績・能力でも、新卒採用よりも中途採用の方が年収が高くなる傾向があります。
なぜなら、中途採用の場合は前職の給料よりも高い基本給が設定されるからです。
数字で表すとわかりやすいのですが、新卒は年収400万〜500万ほどなのに対し、中途採用は年収1000〜2000万ほどの方が多いです。
ノルマが厳しく、基本給が上がりづらい職場なので、高年収を得たい場合は中途採用で入ることをおすすめします。
役職別平均年収
役職別平均年収は、Openwork を参照した結果、以下の通りです。
営業 | 1,276万円 |
エンジニア・SE | 1,159万円 |
AE | 1,369万円 |
カスタマーサクセス | 1,151万円 |
コンサルタント | 1,123万円 |
営業は基本給6割インセンティブ4割で年収が決まっており、インセンティブの額は青天井です。
そのため、実績のある営業担当者は2000万円以上稼いでいる方もいます。
エンジニアは基本給8割インセンティブ2割で年収が決まっており、基本給は毎月のノルマをクリアすると上がる仕組みです。
そのため、営業担当者ほど年収が高い方は少ないですが、その分毎月の収入が安定しています。
AEは、基本給6割インセンティブ4割で年収が決まっており、インセンティブの額は青天井です。
そのため、売上が高い方の中には、2000万円以上稼いでいる方もいます。
カスタマーサクセスは、前職の給与で年収が大きく変化し、1番高い評価を受けている方でも前職年収+20%が限界です。
年1回の昇給があり、ノルマをクリアしている方が上がっていく仕組みです。
コンサルタントは、基本給9割インセンティブ1割で年収が決まっており、インセンティブの割合はジョブグレードによって変化します。
中途採用の際に提示されている額は、インセンティブをフルでもらった場合の年収が提示されます。
セールスフォースの残業代やボーナスは?
Openworkの口コミを参照すると、営業職の場合は、残業代が出ないという声がいくつかありました。
営業職以外の残業代の有無は部署や職種によって異なりますが、基本給にみなし残業として30時間分があらかじめ含まれています。
また、割増賃金は固定で55,000円分があらかじめ基本給に付与されています。
みなし残業が30時間を超えた場合は別途で支給されるようですが、そもそも30時間を超過しないという口コミが多かったです。
ボーナスに関しては、外資系企業なので全く支給されない部署もありますが、ノルマを達成するともらえる部署が多いです。
ボーナスの割合は、部署によって異なりますが、ノルマをクリアしている方は年収の10%〜15%支給されます。
外資系企業は、基本給やインセンティブが高く設定されていることが多いので、ボーナスがもらえなくても他の企業よりも年収は高水準です。
セールスフォースの福利厚生は?
Openworkの口コミを参照すると、「セールスフォースは、福利厚生がとても充実している」との声が多く見受けられました。
例えば、ジムや運動に使えるフィットネス補助が1万円支給されたり、自己成長するための学習支援金が用意されたりしています。
また、社員持株制度も導入されており、自分の給与から天引きする形で自社の株を保有することも可能です。
社員持株制度は強制ではなく、自分で選択した上で加入することができます。
さらにオフィスには、ドリンク・お菓子・軽食などが無料でついており、働きやすい環境で仕事をすることが可能です。
有給休暇も自由に取得可能で、傷病休暇・在宅勤務・育休・産休など女性の働きやすさにも配慮した福利厚生が用意されています。
セールスフォースの評価制度・社風
セールスフォースの評価制度は仕組み化されており、年齢やキャリアよりも能力や成績が昇進・年収に大きく影響します。
ここからは、セールスフォースのコアバリューや企業文化について詳しく解説していきます。
セールスフォースのコアバリュー
セールスフォースのコアバリューは、信頼・カスタマーサクセス・イノベーション・平等の4つで構成されています。
「信頼」においては、透明性やセキュリティ、コンプライアンスやプライバシーを重視し、幅広いステークホルダーと関係を築くことを大切にしているのが特徴です。
「カスタマーサクセス」では、お客様の成功は自分達の成功と考え、最大限の支援を提供しています。
また、お客様から提供してもらった情報を用いて新たな製品を開発し、継続的なテクノロジーのリリースと新たな取り組みを行う「イノベーション」もセールスフォースのコアバリューの一つです。
最後の「平等」では、多様な意見を尊重し、全ての人が平等に評価されることでセールスフォースをより良い企業に導くと考えられています。
セールスフォースの企業文化
セールスフォースの企業文化は、一般的な企業と異なり従業員もお客様として扱うのが特徴です。
そのため、セールスフォースのコアバリューの1つ「カスタマーサクセス」には、サービスを利用しているお客様だけでなく従業員も含まれています。
このように、セールスフォースにはサービス利用者だけでなく従業員の成功も願っている企業文化が存在しているのです。
また、社会貢献にも力を入れており、年間7日間の有給ボランティア制度があり自分の関心ある活動に参加することが可能です。
なお、従業員が休日にボランティア活動に行った場合には別の日に代休が与えられます。
さらに、上位100人のボランティア活動貢献者に選出された場合、自分が選ぶ非営利団体に会社から1万ドル寄付できるシステムもあります。
セールスフォースへ転職するには?
セールスフォースへ転職するには、優れた営業能力やエンジニア能力が必要です。
新卒で転職することは難しく、ほとんどの従業員が中途採用で入社しています。
ここからは、セールスフォースに転職するのはどのような人が多いのか詳しく解説していきます。
セールスフォースにはどんな人が転職するか
セールスフォースに転職するセールスパーソンは、大手IT企業でトップセールスの実績がある優秀な人が多いです。
売り切りではなく、お客様のアフターフォローやサポートができる能力が必要となります。
また、外資系企業なのでノルマが厳しく、自分の数字を貪欲に追いかけることができる人が重宝されます。
そのため、周りの先輩方から知識・ノウハウを吸収できる向上心が必要です。
さらに、セールスフォースの組織はマネージャーや関係者にオープンな場で誉められ、社内のメンバーからもお祝いのメッセージを送る文化があります。
社内には仲間の成功を喜び・助け合いながらチーム全員で協力して目標を達成できる人材が多いです。
このように、セールスフォースには「優秀で向上心が高く、仲間の成功を心から喜べる人」が転職しています。
セールスフォースの中途採用プロセス
セールスフォースの中途採用面接を受ける前に、社風や企業理念を把握する必要があります。
選考は書類選考と2〜3回の面接が行われ、内定が確定するのは応募から約1ヶ月後です。
1〜2次面接では、現場のマネージャークラスと面接をし、最終選考では役員クラスの人と面接をします。
Openworkの口コミを見ると、営業職の最終面接は社長含め7人の役員クラスの方に、実際の商談を模したロールプレイングを行ったという声が見受けられました。
採用面接は、「V2MON」を用いてロジカルに意思決定をする能力が必要です。
例えば、「現職で学んだことを4つ挙げてください」「過去の商談での成功体験と要因を挙げてください」などの質問をされる傾向があります。
そのため、事前に自己分析を済ませて質問の対策をしておく必要があります。
また、即戦力としての商品知識や営業能力も必要になるので、これまでの経験を最大限伝えることが大事です。
特に、最終面接ではロールプレイングがあるので、最大限能力が発揮できるように対策しておくことが重要となります。
まとめ
今回は、セールスフォースの年収や企業情報について詳しく解説しました。
セールスフォースは企業理念もしっかりしていて、社員も向上心が高い優秀な人材が揃っています。
また、福利厚生や社員評価もしっかりしているので、不当な評価を受けることなくやりがいを感じながら仕事をすることが可能です。