さまざまな企業が顧客の管理のために導入しているのが、CRMです。
この記事ではCRMを導入するメリットや、中小企業におすすめのCRM7選を紹介します。
CRMとは
CRM(Customer Relationship Management)とは、「顧客関係管理」と日本語訳される営業の概念です。
一般的には、顧客管理のためのツールのことをCRMといいます。
CRMの主な機能は、顧客情報の収集、分析、活用の3つです。
顧客の情報の管理をCRMによって行うことで、データから顧客のニーズに合わせたマーケティングを行い、顧客の囲い込みやさらなる顧客獲得を目指します。
このような顧客データを一元管理、分析するのが、CRMのツールです。
中小企業がCRMを導入すべき理由
CRMは、多くの中小企業で導入されています。
導入すると、マーケティング、営業、カスタマーサポートなどさまざまな部門に良い影響を与えることがでます。
主なメリットについて、以下の3つをご紹介します。
顧客情報を一元管理できる
CRMのツールを利用することで、顧客情報をシステム上で一元管理できます。
一元管理することで、顧客ごとに商談の状況や購入履歴など、あらゆるデータにアクセスできるようになるのです。
CRMを利用していない状況では、顧客の情報が営業マンの手元にとどまり、属人化してしまうリスクがあります。
すると、人事異動などの際に情報が共有されず、顧客獲得の機会を逃してしまうのです。
しかし、CRMを利用することにより、各部門で顧客の情報や状態がリアルタイムで共有できるようになります。
様々な情報を共有することで、営業部門だけでなく他の部門も収集したデータにアクセスし、利用可能です。
データ分析がかんたんにできる
CRMを利用することで、データ分析が簡単にできるようになります。
CRMツールのクラウド上では、全ての顧客との関係や商談の進行状況やプロセスを記録、管理することができます。
データを分析すると、ターゲット顧客を絞って適切なアプローチを行えるので、さらなる顧客獲得につながるのです。
蓄積したデータを利用すれば顧客全体の傾向を掴み、新しいマーケティング戦略を立てることもできます。
結果的に、企業全体のマーケティング立案にも役立てることができるのです。
業務効率化が期待できる
CRMを利用することで、営業担当者の業務効率化が期待できます。
クラウドで営業の状態を管理することで、外出先でも社内と変わらず作業や情報共有、アクセスができるようになるのです。
さらに、CRMによっては、顧客との商談の日程調整システムや顧客情報の自動分析機能がついています。
社内のコミュニケーションツールなど、他のシステムと連携しているCRMもあるのです。
商談から受注までの営業業務の支援を行うSFAツールと並行して利用することで、さらなる業務効率化をすることもできます。
中小企業におすすめのCRM
CRMを選ぶ際には、企業の規模などに合わせることは必須です。
ここでは、中小企業の担当者でも、無理なく利用できるようなCRMを紹介していきます。
ポイントを掴み、自社にあったCRMを選びましょう。
ZohoCRM
ZohoCRMは、ゾーホージャパン株式会社によるCRMです。
選ばれる理由として、「導入のしやすさ」と「サポートの充実」が挙げられます。
初めてCRMを導入する場合は、エクセルやスプレッドシートにある以前のデータの移行を、システムに簡単に移行可能です。
導入時には、営業チームによる現状や課題のヒアリングが行われ、要望に合わせた利用開始ができます。
さらに、お試し期間や、購入後45日以内は、利用トレーニングサービスがあり、初期設定などへの支援も充実しているのです。
有料プランを利用する場合は、常時メールサポートがあるので、安心して利用をし続けられます。
15日間の無料お試し登録ができるので、まずは気軽に試してみましょう。
GENIEE SFA/CRM
GENIEESFA/CRMは、株式会社ジーニーによる定着率99%を誇るCRMツールです。
定着率の高さの要因は、「スムーズな導入」と「シンプルな管理画面」の2つです。
運用開始に必要な時間は、平均1〜2ヶ月と短く、スムーズに運用開始をすることができます。
さらに、誰でも使えるようなシンプルな管理画面であるので、CRMの導入経験がない企業でも利用しやすいのです。
価格は、月額1,480円から最大9,800円と低価格に抑えられているので、中小企業でも導入しやすくなっています。
15日間の無料トライアルと無料相談のサービスがあるので、気軽に相談してみましょう。
やよいの顧客管理22
やよいの顧客管理22は、弥生株式会社によるシェアNo.1のCRMです。
選ばれる理由として、業種別テンプレートがあるので、利用がしやすいという点が挙げられます。
自社の業界のテンプレートを選べば初期設定がスムーズなので、導入にかかる手間が大幅に削減されます。
やよいの顧客管理は、理容、美容業界、飲食業界から人事管理まで幅広い業界に対応しているのです。
お試し期間はたっぷり30日間あるので、じっくり試してから試して検討できます。
自社の業界があるかどうかチェックしてから利用を開始しましょう。
Senses
Senses(センシーズ)は、株式会社マツリカによるAIを利用したCRMです。
主な特徴は、入力の自動化とAIを利用したハイレベルなサービスを提供しています。
AIが、案件のリスクを分析してくれたり、類似案件から直接アドバイスをしてくれたりするのです。
面倒なデータの入力も、モバイルアプリによるワンクリックに対応しているので、営業マンの負担を減らします。
誰でも直感的に使える画面設計がされているので、業務効率化も期待できます。
無料トライアルで全ての機能を試すことができるので、試してから導入を検討しましょう。
kintone
kintoneは、サイボウズ株式会社による2万社以上の導入実績があるCRMです。
特徴は、自社にピッタリ合う形にカスタマイズができるという点です。
導入した後に、必要のない機能が多いために使いにくく、現場で利用されずに終わってしまった事例もあります。
導入の失敗を防ぐために、kintoneでは、最短3分で自社にあったシステムにカスタマイズすることができるのです。
さらに、MAツールやファイル管理サービスなどさまざまなクラウドサービスと連携しているため、機能を拡張できます。
30日間の無料お試し期間があるので、実際に利用して自社にあったカスタマイズを試してみましょう。
HubSpot CRM
HubSpot CRMは、アメリカのソフトウェア製品の会社HubSpotによるCRMです。
特徴は、主な機能が無料で利用できるということです。
顧客管理はもちろん、メールのトラッキングやテンプレ作成、スケジュール管理など、幅広い機能が全て無料で利用できます。
ウェブチャットや見積書の作成なども、ユーザー数やストレージの利用制限なく、無料で提供されているのです。
さらに高度なCRM機能は、有料のSales Hub製品の一部として提供されています。
まずは無料で利用してみて、有料機能が必要であると判断した場合に、有料版の導入を検討しましょう。
formrun
formrunは、株式会社ベーシックによるフォーム作成ツールです。
特徴は、フォームの作成をわずか30秒で無料で行えるフォームツールでありながら、顧客管理ができるという点です。
フォームから獲得した顧客の情報を一元管理し、対応状況や対応履歴が一目でわかるようになっています。
Slackなどのさまざまな社内のコミュニケーションツールと連携もできるので、迅速で漏れのない対応ができます。
実際に利用する場合のデモ機能がある上に無料プランがあるので、まずは無料プランで試してみましょう。
中小企業のCRM導入の際のポイント
中小企業がCRMを導入する際のポイントは、3つあります。
実際にCRMを導入してもうまく活用されず、失敗に終わることを防ぐために、しっかりと確認しましょう。
価格は適正か
CRMを導入する際には、価格が適正かどうかを確認しましょう。
CRMの価格は利用できる機能によって異なり、月額1,000円〜とさまざまです。
機能が豊富なCRMは価格が高い傾向になりますが、機能を利用しなければ、無駄になってしまいます。
一方で、無料で利用できるCRMのサービスもありますが、業種によっては機能が十分でない可能性もあります。
導入の失敗を防ぐために、無料トライアルの利用は必須です。
無料トライアル期間中に機能や価格を確認し、適切なプランを選ぶことで価格が適正かをチェックできます。
ユーザビリティの良いものを選ぶ
CRMを選ぶ際には、ユーザビリティの良さという点に着目しましょう。
これまで利用したことがないシステムを導入する際には、必ず現場に負担がかかってしまいます。
現場の負担を少しでも減らすためには、実際に現場で使う人にとって利用がしやすいかという点は必ず確認しましょう。
入力の手間が必要であったり、慣れるのに時間がかかったりしたために、現場で利用されずに終わってしまった事例もあります。
ユーザビリティの良さをしっかりチェックして、導入の失敗を避けましょう。
サポートの充実度
CRMの導入の際には、サポートが充実しているかどうかをしっかり確認しましょう。
導入する際に、しっかりとサポートが充実していれば、利用が浸透するスピードも上がります。
導入や利用の際にトラブルがあった時にも、すぐに対応してもらうこともできます。
サポートの期間によって料金が変わったり、サポート内容が会社によって違ったりします。
初めてCRMを導入する場合、導入成功をさせるためサポートを充実させることは必須です。
サポートの充実度についてもしっかりと確認した上で導入しましょう。
中小企業こそCRMを導入するべき!
この記事では、中小企業におすすめのCRM7選や、選び方について紹介しました。
現代の消費市場では、CRMの重要性は近年高まっています。
ものがあふれる時代に製品の差別化は難しく、新規顧客の獲得よりも、既存顧客にリピーターになってもらうことが重要です。
既存顧客をCRMによって一元管理し、丁寧なフォロー、適切なマーケティングをすることが必要になります。
さらに、中小企業の存続のためには、データを蓄積、分析して戦略を立てることが欠かせません。
CRMを導入してしっかり活躍し、売り上げの向上につなげましょう。