マイナビが「2022年9月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明氏）は、自社媒体である「マイナビバイト」に掲載されている求人データをもとに、2022年9月度のアルバイト募集平均時給データを発表した。
※レポート元データ：「マイナビバイト　https://baito.mynavi.jp/」

主要トピックス

①全国エリアの平均時給は1,140円で、前月比からは-2円と微減だったものの、前年同月比+5円と微増した。職種別で見ると「飲食/フード」の平均時給が1,038円となり、過去最高額を更新した。【図1、2、3参照】

②エリア別で見ても、全エリアで平均時給が1,000円以上となった。全エリアで1,000円を超えたのは同社が調査を開始して初。特に「北海道・東北エリア」の平均時給は1,017円となり、2ヶ月連続で過去最高の時給を更新した。【図4】

③首都圏と東海関西を含む三大都市圏の平均時給を見ると、2022年9月は1,182円だった。前月比で-3円と微減し、前年同月比で見ると+3円微増という結果に。職種別で見ると全国エリア同様「飲食/フード」の平均時給が1,072円となり、過去最高の時給額を更新した。

全国エリアの状況

上記のトピックスを職種別で詳しく見ていくと、前月比で大きく伸びたのは以下のとおり。①飲食/フード…1,038円（前月比+16円）②工場/倉庫/建築/土木…1,191円（前月比+12円）③エンジニア/サポート/保守…1,312円（前月比+11円）

求人件数についても職種別で見ると、前年同月比で全体では163.8％の伸びとなり、特に顕著だったのが①1位のアパレル/ファッション関連で前年同月比242.9％、つづいて②飲食/フードの前年同月比221.1％という結果となった。飲食業界は時給も求人件数も大幅に増えたことになる。しかし、2022年10月には過去最大の最低賃金の引き上げが（※）おこなわれる。材料や燃料費の高騰も影響し、企業側は人員削減などのコストセーブ対策が実施される懸念もあり、10月以降同水準で伸びていくかは不透明だ。

※2022年8月1日に中央最低賃金審議会 小委員会により決定されたもので、2022年は過去最大の最低賃金引き上げ幅となる。最低賃金は、全国の最低賃金を都道府県ごとの労働者数で重みづけし計算される。全国過重平均額は961円。

エリア別の状況

エリア別平均時給をみると、北海道/東北の平均時給が1,017円となり、前月比では＋8円と増加、前年同月比では34円増加（3.5％）となり全エリア中でもっとも大きい増加幅となった。また、北海道/東北については4ヶ月連続で1,000円を超える時給となり、これは4ヶ月連続、かつ2ヶ月連続の過去最高額を更新する結果となる。

中国/四国についても1,008円の時給となり、前月比+14円前年同月比+31円と、前年同月比では北海道/東北エリアに続く2番目の伸びとなった。これで同社がおこなった2021年1月以降の調査依頼、全7エリアで平均時給が1,000円を超えたのははじめてとなる

【図1】＜全国＞平均時給推移

【図2】＜全国＞職種（大分類）別平均時給

【図3】＜全国＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

【図4】＜全国＞エリア別平均時給表

三大都市圏の状況

首都圏/東海/関西の3大都市圏の状況も全国と同様の結果となった。22年9月の平均時給は1,182円。前月比では3円の減少に転じたものの、前年同月比でみると+3円と微増。【図5】
職種で見てみると前月比で大きく伸びたのが「飲食/フード」で、平均時給は1,072円・前月比+16円と大きく伸びた。また求人件数についても、前年同月比223.4％と2倍以上増えたことになる。つぎに前年同月比で求人件数が大きく伸びたのが「アパレル/ファッション関連」で259.5％の増加。平均時給も1,033円になり前月比+3円と微増、前年同月比は994円から1,033円と3.9％増えた計算だ。職種別で見ると、16職種中前月比で増えたのが10職種、前年同月比で増えたのも10職種となり、6職種については前月比・前年同月比とも減少となった。【図6、7】

【図5】＜三大都市圏＞平均時給推移

【図6】＜三大都市圏＞職種（大分類）別平均時給

【図7】＜三大都市圏＞前年同月求人件数の増加率が高い職種TOP5

【調査結果方法やエリア】

参考URL/画像引用元：PRTIMES マイナビ、「2022年9月度 アルバイト・パート平均時給レポート」を発表