「HubSpotを導入したいけど使い方がわからない」という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、HubSpotの使い方について詳しく解説していくのでぜひ最後までご覧ください。
HubSpotとは
「HubSpot」とは、2005年にアメリカで開発された見込み客に顧客化を促すためのインバウンドマーケティング及びセールスのプラットフォームです。
無料のCRMを中核に構成されており、必要に応じてセールス・マーケティング・カスタマーサービスのシステムをアップグレードによって導入することができます。
自社に必要なサービスだけを利用でき、低コストでマーケティング戦略の効果を可視化・拡張することが可能です。
HubSpotの主なサービス
「HubSpot」は、以下の4つの製品で構成されています。
- HubSpot CRM
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
HubSpot CRM
「HubSpot CRM」は、無料で使うことができるCRM機能を持つツールです。
顧客の情報を管理・蓄積でき、顧客のWebサイト訪問やメールの開封の有無を追跡することができます。
氏名・会社名・部署・メールアドレスなどを一括で管理でき、見込み顧客を適切なタイミングでリードすることが可能です。
Marketing Hub
「Marketing Hub」は、有料で導入することができる「HubSpot」の拡張サービスです。
プログラミングの知識を持っていなくても、Webサイトやランディングページを作ることができます。
また、企業のサイトの流入数を増やすためのキーワードを自動で分析し、効率よくSEO対策することが可能です。
Sales Hub
「Sales Hub」は、有料で導入することができる「HubSpot」の拡張サービスです。
営業活動の戦略を自動化でき、顧客属性に合わせてメールの自動配信をすることができます。
自動配信で効果があったメールをリスト化し、社内で共有することができる機能も備えています。
Service Hub
「Service Hub」は、有料で導入することができる「HubSpot」の拡張サービスです。
顧客満足度向上を狙うツールで、チャットやEメールの履歴を保存しCRMと連携させることができます。
さらに、重要な顧客には優先順位づけを行うことができ、社内全体で対応漏れを防ぐ効果も備えています。
アンケート機能も実装されており、顧客からのリアルな声を商品の改善・提案に役立てることも可能です。
HubSpot CRMの機能
「HubSpot CRM」の機能を有効活用すると、マーケティング効果の向上を狙うことが可能です。
また、顧客情報を社内全体で共有する機能も搭載されており、顧客満足度向上に繋げることができます。
ここからは、「HubSpot CRM」の機能を詳しく解説していきます。
顧客企業情報の管理機能
「HubSpot CRM」は、顧客企業情報の管理をすることができるツールです。
顧客の氏名・会社名・メールアドレス・所属部署のような個人情報を一括で管理し、社内全体で共有することができます。
また、商談のステータスや進捗情報なども共有され、対応漏れやコンタクトミスなどを防ぐことが可能です。
さらに、「アクティビティフィード」という機能を活用すると、顧客のWebサイト訪問履歴やフォーム送信などの行動履歴を確認することができ、Eメールの開封履歴なども閲覧できるので、顧客がどのような情報に興味を示しているのか一目で把握できるのも魅力の1つです。
顧客のニーズを知り営業担当者と協力すると、商品の購入率を高めて売上アップに繋げることができます。
マーケティング機能
フォーム・リストの作成機能を使うと、マーケティング施策の効果を検証することができます。
お問い合わせや資料請求などをするためのフォームを作成でき、見込み顧客の情報をスムーズに収集できる機能を備えています。
また、匿名の訪問者や特定の訪問者がサイトを閲覧した際に、1対1のwebチャットを行える機能も便利です。
ボット形式か手動返信か切り替えができ、サイトの性質や目的に合わせて使い分けていきましょう。
さらに、リスト機能を活用すると、顧客の属性に合わせた対応管理を行うことができる点も魅力的です。
条件を設定して自動でリストに追加でき、工夫次第でマーケティングを効率よく行うことが可能です。
例えば、効率よくマーケティングを行える機能の1つに、リストに向けてEメールを一斉送信できる機能が挙げられます。
毎月2000件まで無料で送信することができ、顧客のEメール開封率やクリック率を一目で確認可能です。
広告機能
GoogleAds・Facebook・Instagram・Twitterなどのソーシャルメディアに接続しすると、広告から獲得したコンタクトや顧客数が表示され、広告のパフォーマンスを確認することができます。
この機能によって、ROIの測定を簡単に行うことができ、広告費削減に貢献します。
また、公開日時別のパフォーマンスの変化を一目で判断することができるので、フォロワーの目に留まりやすい時間帯を狙って投稿することもできます。
時間帯を設定して自動で広告コンテンツを投稿できる機能も備えているため、最も効率よくソーシャルメディアを活用することが可能です。
セールス機能
取引や担当者のタスク管理、顧客とのコミュニケーションを円滑に行うための機能が揃っており、営業支援ツール(SFA)の機能として使うことができます。
例えば、営業部署が取り組んでいる商談を案件ごとに管理し、追跡・レポートできる機能が挙げられます。
この機能を活用すると、成約の確率を管理し将来の収益を予測することが可能です。
また、営業資料などのチーム全体で共有するべきものを管理でき、誰がアクセスしたのかリアルタイムで把握することができます。
さらに、「スニペット」を活用すると、顧客からの質問に対する回答や挨拶文などをテンプレート化することが可能です。
Eメールの返信などにテンプレートを用意しておくと、全ての担当者が同じクオリティで対応することができ、作業時間の短縮にも繋がります。
顧客のサポートツール機能
カスタマーサポートなどの、顧客満足度を上げる機能が充実しています。
例えば、「チケット」と呼ばれる個別のコンタクトのお問い合わせ記録を一覧表にまとめる機能が挙げられます。
「チケット」を活用すると、担当者の割り当て・整理・追跡・優先順位の設定を行え、顧客の対応漏れを防ぐことが可能です。
また、応答時間・対応件数・カテゴリーなど担当者別に表示される機能が搭載されています。
この機能を活用すると、担当者別に得意・不得意なカテゴリー分けができ、顧客のお問い合わせ内容によって担当者を振り分けることが可能です。
顧客のお問い合わせを迅速に解決し、顧客満足度向上を目指しましょう。
さらに、利用している社員や役職によって、アクセス権に制限をかける機能も搭載されています。
この機能を活用すると、人事担当者の中で社員の優劣をつけることができ、社員間のトラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。
HubSpot CRMの使い方
「HubSpot CRMの機能は理解できたけど使い方がわからない!」
と、疑問をお持ちの方も多いと思います。
この項目では、「HubSpot CRM」の基本的な使い方と申し込み方法を詳しく解説していきます。
HubSpot無料版を申し込む
まずは下記に表示されている画像をクリックすると、フォームが表示されます。
リンク先のフォームから無料版HubSpotを申し込み、フォーム内容を入力して送信するとアカウントが作成されます。
アカウント作成後は、担当者からメールにてログインURLが送られてくるので確認しましょう。
アカウント作成後の手順は、以下の項目で詳しく解説していきます。
HubSpotアカウントの作成後、コンタクトを登録する
HubSpotのアカウントを作成が完了したら、コンタクトを登録しましょう。
登録の手順は、最初のログイン時に表示される「CRMとは?」という項目をクリックしてCRMの説明を読み進めます。
説明を読み進めていくと、「最初のコンタクトを作成」と表示されるので、クリックします。
また、最初のページを見落としてしまった場合は、メニューのコンタクトという項目からでも登録することが可能です。
コンタクト作成画面に入り、メールアドレス・氏名・担当者・役職を入力し、1番下の「コンタクト作成」を選ぶことでコンタクトを作成することができます、
プロパティーを作成する
HubSpotのプロパティーとは、会社名やリードのステータスをグループ別に分けてわかりやすく管理する機能のことです。
初期設定でも豊富に登録されていますが、自社の現状に合うグループを独自に作成すると、顧客情報の管理をスムーズに行うことが可能です。
プロパティーの作成は、HubSpotのナビゲーションバーに表示されている歯車マークをクリックし、左のサイドバーのメニューにある「プロパティー」を選択します。
選択すると、プロパティーの設定画面が表示されるので、「プロパティー作成」をクリックしましょう。
作成ボタンを押すと、オブジェクトタイプ・グループ・ラベル・説明の欄が表示されます。
入力を全て済ませ「次へ」を選択し、詳細情報を入力したらプロパティーを作成することができます。
コンタクトのアクティビティを登録する
コンタクトの「アクティビティ」を作成すると、コールの記録や個別のタスクを設定できるので、顧客の現状を一目で確認することが可能です。
アクティビティは豊富に登録することができますが、今回は「タスク」の登録方法を解説します。
手順は、メニューから「コンタクト」を選択し、タブ「コンタクト」をクリックしてアクティビティを登録するコンタクトを選びます。
「コンタクト」を選択すると概要画面が表示されるので、コンタクト画像の下にある右から2番目の冊子のようなボタンをクリックしましょう。
クリックするとタスク画面が表示されるので、タスク内容・割り当て先・コメント・期日などの詳細情報を入力します。
入力した内容に間違いがないか確認し、問題なければ「タスク保存」をクリックすることで「アクティビティ」の登録が完了します。
HubSpotを使用する際の注意点
HubSpotは便利なツールですが、使用する際に注意するべき点がいくつか存在します。
ここからは、HubSpotを使用する上で注意するべきことを詳しく解説していきます。
機能と料金をチェック
HubSpotを使用する際の注意点として、自社に合う機能と料金をしっかり確認することが挙げられます。
HubSpotの各種製品の料金表は、以下の通りです。
製品名 | 最低導入料金 | 簡単な機能紹介 |
HubSpot CRM | 無料 | 顧客の情報を社内で共有でき、見込み客を適切なタイミングでリードすることができます。 |
Marketing Hub | 月額6,000円 | プログラミングの知識を持っていなくても、webサイトやランディングページを作成することができます。 |
Sales Hub | 月額6,000円 | 営業活動の戦略を自動化でき、顧客属性に合わせて自動でメールを配信することが可能です。 |
Service Hub | 月額6,000円 | 顧客満足度向上を狙うことができ、チャットやEメールの履歴を保存することができます。 |
HubSpot CRMの無料版では、機能に制限があり自社の作業を最大限効率化できない可能性があります。
使える機能を事前にチェックし、必要と判断した場合は有料版製品を導入することをおすすめします。
目標設定と効果検証を行う
HubSpotを使用する際の注意点として、目標設定と効果検証を行う必要があることが挙げられます。
目標を設定すると、自社にとって最適なマーケティング活動やツールの活用方針を見つけることが可能です。
また、HubSpotの登録とデータ入力が完了して満足するのではなく、実際に効果が表れているのか検証する必要があります。
例えば、「ツールを導入してから売上は何%アップしたのか?」「売上アップに貢献しているシステムはどれか?」などを検証することをおすすめします。
効果検証すると無駄なデータを省くことができるので、HubSpotをより使いやすくアップデートできるからです。
適切な目標設定と効果検証を行い、より効率的にHubSpotを活用するようにしましょう。
まとめ
今回は、HubSpotの使い方や機能について詳しく解説しました。
Hubspotを上手く活用すると、社内全体の作業効率やマーケティング効果が上昇することが期待できます。
また、注意点として目標設定や効果検証をしっかり行わないと、ツールを最大限活用できない可能性があります。
無料版で使える機能をしっかりと把握し、HubSpotを最大限活用して売上アップを目指しましょう。