効率性と創造力の両立が求められるスタートアップ企業においては、リアル出社とリモートワークの両方のメリットを活かした働き方が主流となっている。柔軟な働き方は、採用面でも効果がある一方で、福利厚生の充実が一層求められるなど企業側の努力も必要。
スタートアップ特化型の人材採用サポートを専門とする「株式会社アマテラス(本社:東京都目黒区、代表取締役:藤岡清高)」では、自社の登録企業を対象に実施した「スタートアップの働き方アンケート」の内容を公表した。
調査結果を見ると、フルリモートで運用している企業は全体の23.5%で、フル出社と回答した企業は全体の11.8%となっている。アンケート対象企業の大半がリアル出社とリモートワークのハイブリッド型を採用し「週1日~4日出社」としている企業は過半数を占めた。
出典:スタートアップの働き方は、採用と効率を重視した週2日出社のハイブリッドワークが主流 | Amateras Startup Review
リモートワークは採用にも効果があり、通勤時間が不要になることでワークライフバランスを保てる点や勤務地の制限もないことから「採用しやすくなった」と回答した企業も多い。
一方、リアル出社をするメリットとしては「コミュニケーションが取りやすい」「他部署との打ち合わせでは対面がやりやすい」などの意見も多く、100%リモートワークでは限界があるケースも多々あるようだ。
従業員の働き方にはメリットが多い一方で、リモートワークを円滑におこなうための企業側の努力も必要だ。たとえばバーチャルオフィスやSlackなどの専用ツールを導入したり、定例ミーティングや1on1面談の定着を実現し、社員同士や上司部下のコミュニケーションが円滑になるようなサポート体制が求められる。
なかには出社するスタッフを想定してアクセスのよい場所にオフィスを構える企業や、オフィスに防音ブースやスタンディングデスクを完備し、作業環境を充実させている企業も増えている。
ハイブリッド型の出社スタイルを採用しているスタートアップ企業においては、今後も柔軟な働き方を続け、豊かなアイデアとスピード感をもった創造性ある成果が求められそうだ。
【アンケート調査概要】
期間:2022年6月23日~2022年8月2日
対象:アマテラスに登録したことのある企業
有効回答数:34件
方法:インターネット上でのアンケート
レポート:https://amater.as/article/2022/08/26/remotework
出典「株式会社アマテラス調べ」