法人顧客を対象に営業をする場合、「紹介営業」や「反響営業」といった方法を使うケースが多いのではないでしょうか。ただ、顧客からの反響などを待っているだけでは、売上目標の達成は難しいでしょう。より効率よく、そして成約率の高い営業をするには「営業リスト」の購入をオススメします。
営業リストとは、その名のとおり「営業対象の顧客リスト」のことです。営業リストの購入ができれば、多数の企業へ電話やメールなどでもアプローチできますので、より多くの反響が期待できます。
営業リストが購入できるおすすめサービス
営業リストは、自社でも収集は可能です。しかし自社で収集するには手間もかかりますし、「営業対象外の情報が含まれる」など、リストの精度に問題も出てきます。営業リストをもとに結果を残したいなら、ぜひ営業リストの有料購入を検討してみましょう。費用はかかりますが、自社の営業方針にあった企業を抽出でき、自社で営業リストを作成するよりも早く成果が出ます。営業リストの販売業者のなかには、リストの販売だけではなく「電話でのアポイント取得業務」など、付帯業務の対応が可能な業者もいます。
今回は、以下12社のリスト購入先をご紹介しますので、自社にあった営業リスト販売業者を検討してみてください。
SalesNow、リスタ、ラクリス、MUSUBU、ユーソナー、HRogリスト、BIZMAPS、SPEEDA、Urizo(ウリゾウ)、アポロセールス、GeAlne(ジーン)、法人名簿エンジン
1.SalesNow
SalesNowは、500万社の企業データから、希望の条件を指定しリスト作成が可能です。営業リストを作成する場合は、「業界」や「売上規模」など、いくつかの指定条件を選定します。SalesNowが対応できる指定条件は「156項目」あり、指定項目数は業界No1を誇ります。
最新の新卒採用数や資金調達状況なども網羅できますので、成長企業だけをリストアップすることも可能です。
<SalesNowの概要と料金>
運営会社 | 株式会社QuickWork/東京都渋谷区 |
特徴 | ・500万社を超えるデータの中から、希望の条件で絞り込んだ営業先リストが作れる ・連絡先データも100万件以上 ・地域、業種、企業規模、連絡先有無など156項目の条件でリスト抽出可能 ・シナリオ検索機能で各企業のリアルタイムの行動データを元にターゲット企業を選定可能 ・日次30万件以上の情報更新頻度 |
料金 | 初期費用…33万円(税込) 月額費用…5万5千円(税込)~ |
リスト入手までの必要日数 | 最短即日(精度の高いリストを最短10秒で作成) |
サポート体制 | サポート窓口あり |
2.リスタ
リスタは、リリースから12年経過しており、すでに4,000社以上への導入実績がある営業リスト作成ツールです。初期費用は月額料金の一部前払いが必要になるだけで、以後は月額料金のみで利用でき、費用もリーズナブルです。営業リストを自社で作成する場合、スタッフがWEB情報を検索してコピーし、Excelなどにペーストするケースも多いのではないでしょうか。
リスタなら、自動でWEB情報からリスト化できますので、人件費と時間の削減にもつながります。
<リスタの概要と料金>
運営会社 | エコノス株式会社/大阪市中央区 |
特徴 | ・WEB情報をコピペすることなく瞬時にリスト作成が可能 ・ターゲットを絞り込みメールやfaxでアプローチできる |
料金 | ・初回登録時…日割り計算相当額+2ヶ月の月額料金が必要 ・月額費用…11,000円~44,000円(税込) |
リスト入手までの必要日数 | 最短即日 |
サポート体制 | 無料で電話、fax、メールのサポートあり |
3.ラクリス
ラクリス(楽リス)を使えば、700万件の情報から自社にあった営業リストが作成可能です。無料で利用できるプランもありますので、できるだけ費用をおさえたい企業にはオススメのツールといえます。ちなみに、ラクリスなら「最近WEB掲載をはじめた企業」などのリストアップも可能です。最新の企業リストのなかには、新規事業をスタートさせた会社も多く、他社の営業攻勢を受けていない企業も含まれますので高い成果が見込めるかもしれません。
<ラクリスの概要と料金>
運営会社 | 株式会社エヌティーワークス/東京都渋谷区 |
特徴 | ・データをCSVファイルに出力できるため、自社のExcelで加工できる ・企業情報だけではなくWEBサイトの掲載日付も反映できるため、最新のリストが作れる |
料金 | ・初期費用…無料~11,000円(税込) ・月額費用…無料~55,000円(税込) ・超過料金…1.1円/件~2.2円/件(税込) |
リスト入手までの必要日数 | 2営業日以内にIDとパスワード発行 |
サポート体制 | 電話でのカスタマーサポートあり |
4.MUSUBU
MUSUBUは、京都にある「Baseconnect株式会社」が運営している営業支援ツールです。140万件を超える企業情報のなかから、希望の条件を指定してリストが購入できます。営業をしたい業態や関連商品名などのキーワード指定も可能ですので、自社の営業先により近い企業が選定できます。
すでに自社のデータベースで企業情報や営業結果を蓄積している場合は、MUSUBUが抽出したデータとのマッチングも可能です。
<MUSUBUの概要と料金>
運営会社 | Baseconnect株式会社/京都府京都市 |
特徴 | ・100ユーザーまで利用可能 ・売上など25種類以上の絞り込み軸から営業リストの作成ができる |
料金 | ・初期費用…無料 ・月額費用…30,000円(税込)~120,000円(税込) |
リスト入手までの必要日数 | 最短30秒でリスト作成可能 |
サポート体制 | 基本サポートあり |
5.ユーソナー
ユーソナーが提供する営業リストは、国内拠点網羅率99.7%を誇ります。ユーソナーの最大の特徴は、「営業リストと各種ツールの連動が可能」な点にあります。たとえば人事異動のデータと突合させて、決裁権限者にリーチしやすい営業リストを作ったり、プレスリリースなどのメディア情報の参照も可能です。
反社会勢力のデータや行政処分結果なども参照できるため、営業でのリスク低減を目指したい企業にはオススメの営業リストといえます。
<ユーソナーの概要と料金>
運営会社 | 株式会社ランドスケイプ/東京都新宿区 |
特徴 | ・820万拠点の国内法人データからリスト作成可能 ・自社の営業データと突合できるため、より効果的な営業リストが作れる |
料金 | 要問い合わせ |
リスト入手までの必要日数 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 問い合わせ窓口あり |
6.HRogリスト
HRogリストは、人材紹介や求人広告などの業界に特化したリスト作成ツールです。営業対象になる企業情報だけではなく、人材採用予算の大きい企業だけを算出したり、求人広告の予想出稿金額の概算も算出できます。広告営業をする場合は、すでに広告費予算を持っている企業に提案することが成約率を高めるコツです。HRogリストを使えば、成約が見込める企業だけをリストアップすることも可能でしょう。
<HRogリストの概要と料金>
運営会社 | 株式会社フロッグ/東京都千代田区 |
特徴 | ・求人に特化した営業リスト作成が可能 ・リスト作成だけではなく、人材サービスのUI/UX支援も受けられる(別サービスとの連携) |
料金 | ・初期費用…11万円(税込)~ ・月額費用…33,000円(税込)~ |
リスト入手までの必要日数 | 最短3営業日で利用開始 |
サポート体制 | 専門スタッフによるサポートあり |
7.BIZMAPS
インターネット情報を単純に抽出したリストの場合、倒産企業や過去に失注した企業など、「古い情報」が含まれるリスクも発生します。BIZMAPSなら、毎月10,000件新設される法人データが3ヶ月ごとにアップデートされますので、最新の企業リストが手にはいります。営業リストは、スマートフォンからも閲覧可能です。営業担当者がリストを持ち出したりする必要もなく、営業効率アップにも役立ちます。
<BIZMAPSの概要と料金>
運営会社 | 株式会社アイドマ・ホールディングス/東京都豊島区 |
特徴 | ・無料プランなら月100件までリスト取得可能 ・毎月10,000件登録される法人もデータベース化できる |
料金 | ※定額プランの場合 月額費用…4,980円/(税込)12ヶ月~ |
リスト入手までの必要日数 | 無料登録でも審査要※1営業日以内に審査結果連絡 |
サポート体制 | 問い合わせ窓口あり |
8.SPEEDA
SPEEDAが網羅する業界は、560業界を超えます。中国やアメリカなどの海外拠点の情報も抽出可能ですので、世界を相手に営業したい企業には最適なリスト作成ツールといえるでしょう。また、日本で発信されている170媒体以上のニュース情報も網羅していますので、最新の情報も手にはいります。
<SPEEDAの概要と料金>
運営会社 | 株式会社ユーザベース/東京都千代田区 |
特徴 | ・世界1,000万社の企業リストから希望のリストが作成可能 ・業界レポートや、専門家のオリジナルコンテンツも入手可能(成長の可能性が高い業界や企業へアプローチ可能) |
料金 | 利用人数に応じた月額性 |
リスト入手までの必要日数 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 最短30分で初期回答可能な専属コンサルタントあり |
9.Urizo(ウリゾウ)
Urizo(ウリゾウ)は、最新の企業リストを30以上のWEBサイトから抽出できるツールです。WEBサイトからの情報だけを信用すると、間違ったデータが反映されるケースもあります。Urizo(ウリゾウ)は人の目によるチェックも同時並行でおこないますので、データの信頼度が違います。リストの料金も1件1円以下と、圧倒的低コストで利用できますので、費用削減したい企業にもオススメの営業リスト作成ツールといえるでしょう。
<Urizo(ウリゾウ)の概要と料金>
運営会社 | 株式会社セールスサポート/東京都渋谷区 |
特徴 | ・電話帳や求人サイト、飲食美容系などのサイトから収入可能 ・自動ツール+人の目によるチェックで最新データを提供 |
料金 | 月額6,578円(税込)/5,000件~月額39,820円(税込)/50,000件まで4パターン |
リスト入手までの必要日数 | 最短即日 |
サポート体制 | 電話での問い合わせ窓口あり |
10.アポロセールス
アポロセールスには、既存の営業リストをCSVツールで突合できる機能があります。たとえば、自社で過去に営業したリストがある場合は、過去の営業結果を情報に反映させることも可能です。「営業の電話をかけたら過去のクレームを再発させてしまった」など、営業以外のトラブルに巻き込まれるリスクも減らせるでしょう。リストに反映されたデータは、日々最新の情報にアップデートされますので、最新のリストで営業できる点もメリットのひとつです。
<アポロセールスの概要と料金>
運営会社 | 株式会社Onion/東京都渋谷区 |
特徴 | ・インターネット上の企業リストを収集しリスト化 ・リストにもとづき、自動でメール送付ができる ・既存の営業リストをインポート可能(これまでの営業活動とのデータ連携ができる) |
料金 | 変動制(月額数万円~) |
リスト入手までの必要日数 | 申込日の翌日~16日 |
サポート体制 | 専任担当者のサポートあり |
11.GeAIne(ジーン)
高い成約率が見込めるリストを作りたいなら、GeAIne(ジーン)の営業リスト作成ツールを検討してみましょう。GeAIne(ジーン)なら、AIが受注確度の高い企業だけを選定してくれるため、営業活動の無駄を可能な限り省けます。リストアップした企業にメールでアプローチするサービスもありますので、飛び込み営業から反響営業にシフトすることも可能です。
<GeAlne(ジーン)の概要と料金>
運営会社 | エッジテクノロジー株式会社 |
特徴 | ・AIが成約見込みの高い企業だけを選定してくれる ・45万社の企業データをもとに150種類の抽出項目を指定できる |
料金 | ・プラン別で料金が異なる ・初期費用(要問い合わせ)、月額77,000円(税込) |
リスト入手までの必要日数 | 即日入手可能 |
サポート体制 | お問い合わせ対応可能 |
12.法人名簿エンジン
法人名簿エンジンは、会員登録不要でターゲット別の営業リストが作れるツールです。無料サンプルもありますので、まずは無料で試したい企業にはオススメです。「EC業界出店リスト」や「不動産業者法人リスト」など、業界を選定した営業リストも抽出可能ですので、自社の営業効率向上に役に立つでしょう。
<法人名簿エンジンの概要と料金>
運営会社 | 株式会社アクセス開発 |
特徴 | ・業種や目的別に分類した営業リストが抽出可能(楽天市場への出店名簿など) ・1件あたりの単価ではなく、目的別の定額設定になっているため、費用管理がしやすい |
料金 | ・無料サンプルが利用可能 ・目標別の定額設定で0.1円から設定可能 |
リスト入手までの必要日数 | 確認後3営業日後に送付(通暁1営業日) |
サポート体制 | お問い合わせ対応 |
営業リストを購入するメリット
営業リストを購入するメリットは、「成約率を高められる」点だけではありません。効果的な営業リストには、以下のメリットがあります。
営業リストの購入により、営業担当者がセールスに集中でき業務効率化が図れる点は、リスト購入の最大のメリットといえます。
業務効率化できる
営業リストを自社で作成したり、営業担当者自身が作成したりしていると、以下のような事態に陥る可能性があります。
- リスト作成に時間がかかり、営業の稼働時間が減る
- 事務作業に追われ残業時間が増えることで、担当者のストレスがたまる
- 業務過多になり、残業代などの人件費が増える
営業成果を最大限上げるためには、営業マンのモチベーション維持がもっとも重要です。
無駄なリスト作成に時間を割かれたり、古い情報でクレームを招くことは、決して「業務効率がいい」とは言えません。多少の費用がかかっても、営業リストは外注し、1件でも多く営業できれば費用対効果は十分得られるのではないでしょうか。さらに営業リストを効果的に使えば、営業担当者のモチベーションも維持できます。
営業リストの購入は、結果として人材育成に結びつくかもしれません。
質の良い営業リストが手に入る
営業リストを専門業者から購入すれば、「質の良い営業リスト」が手にはいります。営業リストに求められる「質の良さ」には、以下の点を網羅していることが必要です。
- 最新の企業名や連絡先が手にはいる
- 対象企業の直近経営状況や経営方針がわかる
- 決裁権限がある部署や人はどこなのか、アプローチ先がわかる
不慣れなスタッフが企業情報を入手したり、WEBサイトだけを頼りにリストを作ってしまうと、どうしても質の悪いリストになりがちです。
WEBサイトの情報に加え、AIなどを駆使した分析データが加わると、より質の高い営業リストが手にはいるでしょう。さきほどご紹介した専門業者のほとんどは、初期費用や月額費用が必要です。ただ、自社では入手不可能な情報が少額の費用で手にはいると考えれば、安いものかもしれません。
営業リスト購入するときのポイント
インターネットで「営業リスト」と検索すると、少なくとも15社以上の専門業者が出てきます。営業リストの購入がはじめての場合は、「どの会社を選べばいいのかわからない」と感じるケースも多いでしょう。
リストを購入する際には、以下3点に絞って購入先を選定してみましょう。
- 欲しい情報はあるか?
- 信頼できる企業か?
- 料金は自社の予算にあっているか?
その営業英ストに欲しい情報があるか
いくら料金が安くても、希望の条件でリスト購入ができれなければ、なんの意味もありません。たとえば、自社が広告営業を扱う企業で、「採用広告を出したい企業リスト」を購入するケースで考えてみましょう。採用広告を出す企業の一例としては、「新規事業をはじめた会社」「急成長している会社」などが対象になるかもしれません。この場合、企業の情報だけではなく、リストアップした企業の最新情報(売上や利益)や、経営方針に関するデータが必要になるでしょう。さきほどご紹介したリスト購入先のほとんどは、WEBサイトからの情報だけではなく、業界独自の情報やニュースなど営業に役に立つ情報をマッチングして提供してくれます。希望のリスト条件を指定する場合でも、対応できる項目数が業者によって違います。できれば、より多くの項目数から選定できる会社から購入するようにしましょう。
情報収集先は信頼できるか
営業リストを販売している企業の信頼度も、業者選びの重要なポイントです。営業リストを扱う会社の公式サイトを確認し、以下の点をチェックするようにしましょう。
- 取引先はどうか?(有名企業と取引しているか?)
- 無料のお試し利用は可能か?(お試し利用がある業者は信頼できる可能性大)
- プライバシーポリシーなど、個人情報保護に関する取組みはどうか?
- 電話対応も含めサポート体制は万全か?
ちなみに、企業リストに含まれる可能性の高い「法人企業の代表者」の情報は個人情報に該当します。したがって、代表者情報が含まれたリストを購入する際には、個人情報保護法に基づき適正な情報管理をしている会社に発注するようにしましょう。
<参考:総務省公式サイトより※一部抜粋>
【質問】保護法で規定している「個人情報」とはどのようなものですか。例えば、次のような情報は、「個人情報」に当たりますか。 3) 法人の代表者の情報 |
【回答】3)については、法人の代表者である個人に関する情報であり、個人情報に当たります。 |
◆総務省公式サイト https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/question03.html
ちなみに、前述した「SalesNow Targetingを提供している株式会社QuickWork」の公式サイトを見ると、個人情報の管理について以下の記載があります。
<SalesNowを提供している株式会社QuickWork公式サイトより>
【個人情報の管理】 当社は、個人情報を正確かつ最新の状態に保ち、個人情報への不正アクセス・紛失・破損・改ざん・漏洩などを防止するため、セキュリティシステムの維持・管理体制の整備・社員教育の徹底等の必要な措置を講じ、安全対策を実施し個人情報の厳重な管理を行ないます。安全管理措置の詳細については、【info@quickwork.jp】によりお問い合わせいただければ回答させていただきます。 |
https://top.salesnow.jp/privacy/
リスト購入先を判断する場合には、上記のような個人情報保護ルールを遵守している会社を選ぶようにしましょう。
料金体系
料金体系も、購入先選びの重要なポイントです。営業リストの料金体系はさまざまなタイプがあり、「安かろう悪かろう」では、効果的な営業はできません。いくら料金が安くても、一部のWEBサイトからしかデータ抽出ができないと、必要となる営業リストは作成できないでしょう。料金の安さに飛びついて購入したものの質が悪く、「営業してもターゲットにたどりつけない」といったケースは避けたいものです。一方、1件単位の費用で購入する業者も、おすすめはできません。リスト購入数が増えると、予算超過になる可能性があるためです。できれば、毎月の予算は決めておき、定額制で安心して利用できるところがいいでしょう。
営業リストを購入しないで情報を取得する方法
費用をかけたくなければ、専門業者を利用せずに自社でリスト作成も可能です。最後に、営業リストを購入せずに情報を取得する方法についてご紹介します。ただし無料で取得できるデータには限界があり、実際の営業現場では使えないケースもあるため注意が必要です。
インターネットで情報を取得
一般的なWEBサイトを見て企業情報を収集すれば、無料で情報を取得できます。最近ではSNSを運用している企業も多いため、SNSから直接ダイレクトメッセージを送る方法もあるでしょう。また国税庁の法人番号公表サイトを利用すれば、基本的な企業情報は入手できます。しかし、法人番号公表サイトでは「営業先になり得る部署」や「連絡先」など、営業に必要なデータは入手できません。
◆国税庁法人番号公表サイト https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
特定の業界だけに営業したいなら、対象となる業界団体が開設している公式サイトで加盟企業をリストアップすることも可能です。一例をあげると、通販協会の会員一覧や「人材派遣協会」に加盟企業一覧なら、以下の公式サイトでリストアップが可能です。
◆通販協会会員一覧 https://www.jadma.or.jp/membercompany/
◆一般社団法人日本人材派遣協会 https://www.jassa.or.jp/search/
名刺情報を収集
新規の営業先を見つけたいなら、積極的に展示会に出店し、来訪者の名刺から営業リストを作成する方法もあります。ただ、展示会で名刺情報を収集するには、以下のポイントをおさえておくことが大切です。
- 展示会終了後も交渉できる「見込み件数」の目標をたてる
- 見込み件数から逆算し「何件の名刺を入手するのか?」名刺の取得目標もたてる
- 名刺取得と同時にアンケートも書いてもらい、後日の営業戦略に役立てる
さらに、展示会が終了したあとには、名刺やアンケート情報をもとにメールやDMで御礼を伝えるようにしましょう。
<展示会終了後の効果的なアクション>
- 御礼メールや新商品の案内
- 自社独自のセミナー情報などの案内
- お試し無料サービスの案内
展示会だけにとどまらず、出展後も接触しておくことで、後々の営業成果につながります。
新聞、雑誌、四季報などの紙媒体を活用する
地道な作業ではありますが、新聞や雑誌などの紙媒体から情報を入手する方法もあります。たとえば、日経新聞や日刊工業新聞などからは、新商品を出した企業や頻繁に広告を出している企業情報が手にはいります。上場企業や官公庁などの人事データも公開されていますので、交渉先の決定権者が変更になった際には参考になるかもしれません。業界を絞って情報を入手したい場合には、大手の新聞だけではなく、以下のような業界新聞を利用する方法もあります。
<特定の業界情報を入手できる新聞の例>
業界 | 新聞名 |
建設業 | 日刊建設工業新聞、日刊建設産業新聞、日刊建設通信新聞 |
不動産業 | 日刊不動産経済通信、週刊住宅新聞社、全国賃貸住宅新聞社 |
教育 | 日本教育新聞、全私学新聞、教育家庭新聞 |
健康/消費など | 健康産業流通新聞、健康産業新聞、健康ジャーナル |
まとめ
営業リストを上手に活用するには、ある程度の費用をかけて精度の高い情報を入手することが大切です。いくつかあるリスト購入先から自社にあった業者を選ぶには、信頼できる会社かどうかも大切なポイントです。ツールを使いこなせるかどうかも重要になってきますので、お試し利用ができるツールからはじめてみる方法もオススメします。